歯の外傷について
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こんにちは、角屋です。
あっという間に1月が終わりました。
緊急事態宣言が再発令されて、皆さんの生活スタイルも変化していると思いますが、いかがでしょう?
ここ最近、前歯をぶつけて歯の治療が必要になった患者様が続きましたが、原因はお子様の頭が、口元にあたったことで起きております。
これも、外で遊べず、家の中で遊ぶことになったことが影響しているのかなと勝手な推測をしております。
かくいう私も、11ヶ月の男の子がいるのですが、ひやりとすることが多々ありますので皆様も気をつけください。
さて、そんな外傷を負った歯の治療ですが、歯が動揺していたり、ずれている場合はすぐに整復固定をして安静を図ります。動揺やずれがない場合は安静にします。
また、歯が欠けている場合は、審美面に配慮して修復処置を行います。歯の神経(歯髄)が大きく露出している場合は抜髄といって神経をとる処置が必要になることがあります。
安静にするのはおおよそ3週間から4週間程度を目安にします。ここで、問題なければ治療は一旦終了で良いです。
しかし、外傷を受けた歯が、神経がある(生活歯)場合は、今後神経が死んでしまう(失活)可能性があります。失活歯になると、歯がくすんだりして変色してきてしまいますので、そうなった場合は根管治療は必要になってきます。
場合によっては、経過観察により神経が戻ってくるといったケースの報告もあるので、そこは慎重に判断が必要になってくると思います。
次に、歯が完全に抜け落ちてしまった場合についてですが、復位できる場合は、動揺している歯と同じ治療経過です。
抜け落ちた歯も固定により生着することが期待できます。ただ全てのケースで生着するとは限らないので、ダメになってしまった場合は抜歯となってしまいます。
できる限りそのようなケースを避けるためには、来院までに行う処置(初動)も重要になってきます。
留意することは、
1、抜けてしまった歯は、ゴシゴシ洗わない。
2、乾燥させない。
3、消毒液に浸さない
洗ったり乾燥させてしまうことにより、生着の鍵となる歯根膜組織という組織を損傷してしまいます。
一番いい方法は、流水で洗った後、口の中の抜けてしまった場所に戻して来院することです。
痛くて難しい場合は、生理食塩水に浸して持ってくることがいいでしょう。
生理食塩水がない場合は応急的に、牛乳に浸して持ってくることも良いとされています。
最近では歯の保存液というものも販売されているようですが、応急的に必要になっる時には無かったりしますよね。。。
そんな時はやはり牛乳でしょう。
診療時間内であれば随時対応いたしますので、何かあれば気軽にご連絡ください。