歯石のつきやすい場所とは!?歯磨きのポイントを解説
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こんにちは、角屋です。
私自身、花粉症で辛い日々を過ごしておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、歯石についてお話しします。
歯石なんて調べれば今のネット社会において、ほぼ書く内容なんて多寡が知れておりますが、、、
歯石ってどういうもの?
もともと、歯垢と言われ歯の汚れがそのままになると2週間ほどで歯石に変わります。
歯垢は口腔内の細菌が主に占めているので、その成れの果てである歯石も細菌が含まれています。
歯石自体は細菌の塊ではあるものの、石灰化しており活動性はないので直接的な影響はほぼ皆無です。むしろ歯石によって覆われている歯に関して言えば、取ることによってしみるなどの知覚過敏症状を起こすことも考えられます。
ではなぜ、取らなければならないかといえば、歯石の表面はザラザラしているので、細菌が定着しやすい環境となっています。2週間経てば歯石に変わりますが、それまでの間は、歯肉に炎症を起こして、歯肉炎や歯周炎を惹起するのです。
歯周病は無症状に進んでいき、症状が出る時にはかなり進行した状態になっていることが多いです。歯周病は最終的にはが抜け落ちてしまう病態ですので、定期的な歯科受診をして未来における自身の歯の喪失を防ぎましょう。
と、歯医者さんっぽいこと書きましたが、事実ではあるものの、それを書きたいために歯石のことを書いたわけではありません。
歯石と唾液の関係
歯垢を足場に、唾液成分のリン酸やカルシウムが沈着石灰化したもので、好発部位は、下の前歯の裏側(下顎前歯部舌側)と上の奥歯の外側(上顎大臼歯部頬側)です。
なぜそこなのか、、、?
唾液が関係しているのはいうまでもないのですが、そこには、大唾液腺の出口(開口部)があるからです。大唾液腺とは、顎下腺、耳下腺、舌下腺の3つの唾液腺です。この3つで全唾液の95%を占めています。
舌下腺と顎下腺は、舌の下あたりの舌下ひだと舌下小丘というところに開口部があり、耳下腺は頬の内側にその名の通り耳下腺乳頭という開口部があります。この部位と歯石の好発部位が関係しております。
歯科医師であれば当然知っていることですが、我々歯科医師はその先をみているのです。
つまり、好発する部位には誰しもが歯石がついているものなのですが、そこに歯石がない人は
“しっかりとそういうことを理解した上で歯磨きができている”
という患者さんの背景を知ることができます。逆もまた然りで、普段ついてこないようなところに歯石がついている場合は磨けてないや磨いていないなどを容易に推測できます。
このブログを読んだ方は、そこを意識して、歯磨きをしてみてください。
わからないことがあれば、当院へ来院いただき質問ください。